Maya
マヤ
スペイン人が入植して来る以前の中南米のデザインには素朴でいてどこか陽気で、開放感にあふれたものが多い。ティカルでは生け贄の心臓を神に捧げる儀式が行われていたことがよく知られていますが、これはタトゥーやピアスの精神的原理を宇宙原理に拡張したものではないでしょうか?
紀元前400年頃に巨大文明を築き上げたマヤ(maya)族や、その後に成立し、スペイン人達の入植まで繁栄していたアステカ(aztec)族などに代表される中米地域の諸部族、そしてきらびやかな黄金の装飾品で知られるインカ(inka)族などの南米諸部族は、複雑な象形文字、正確な天文知識、高度の石造建築理論などを独自に持っていましたが、それらの体系はすべて彼等の神々に捧げられているといってもいいでしょう。
各地のトライバルアートもそのモチーフの多くは神との関係性を強くもっています。長らく謎に包まれていたそれらの文化も近年になり遺跡調査や文字の解読が進むにしたがってしだいにその豊かな内容が明らかになってきています。
血による購いというピアスやタトゥーなどに内在する精神原理もその一つです。そのような彼等のタトゥー文化がどのようなものであったのかを、正確に知るには今後の研究の進展を待つしかありませんが、世界中のトライバルタトゥーのデザインがそれぞれの部族の工芸美術とほとんどイコールの関係にあることから考えると、やはり現在まで残った石、木、布などの工芸品に施されたデザインには当然注目したいところです。
参考&引用文献
著書:「traibal tattoo designs from the americas 」 出版:mundurucu publishers
著書:「traibal tattoo design」 出版:the pepin press
著書:「THE WORLD OF TATTOO」 著者:Maaten Hesselt van Dinter 出版:KIT PUBLISHER
著書:「KALINGA TATTOO」 著者:Lars krutak 出版:EDITION REUSS
著書:「いれずみ(文身)の人類学」著者:吉岡郁夫 出版:雄山閣
著書:「世界民族モノ図鑑」 出版:明石書店
著書:「EXPEDITION NAGA」 著者:peter van ham&jamie saul 出版:antique collectors, club


























