
トライバルタトゥーの文化は元来、世界中いたる所に存在していました。それぞれの部族内という閉ざされた環境で進化していったことによって、実に様々なデザインと意味を持っています。
デザインは全体的には素朴で抽象的なものが多く見られますが、これらのトライバルデザインには独特の法則性があり、深く、豊かなイメージの世界を感じさせます。中でもマルケサス諸島をはじめ、タヒチ、サモア、マオリなどのポリネシアンタトゥー(polynesian tattoo)と呼ばれているモノは顕著ともいえます。
意味的には自分をより魅力的に見せるため、という基本の他に、社会的ステータスを示したり、既婚のサインであったりと様々ですが、宗教的、呪術的に精神世界と深く関わる例も多く見られます。
そのような意味合い持つタトゥーの場合、痛みという要素を抜きにしては成立しないのかもしれません。痛みの恐怖に打ち勝つ勇気、そして実際に彫られている時の忍耐。そういった『痛み』を対価として差し出すことによって「何か」を得るのだと考えられています。
また、多くのトライバルタトゥーにおいて、色として使用されているのは煤から作った黒です。人体に対して安全で、しかもどこにでもある素材です。現代のタトゥーで使用される黒のインクも煤に由来していることを考えると、非常に優れた染料であるということも分かります。
一般的な理解として、黒の塗りつぶしを主体としたタトゥーであれば、トライバルタトゥーと総称される傾向が定着しています。本来の『部族的な』という言葉の意味を離れ、新しくジャンルの1つとして呼ばれるようになったということです。 当スタジオが手掛けるのも、そういった伝統的なトライバルタトゥーにインスパイアされて出来上がる今日的なトライバルタトゥーのひとつです。したがって、そこに発生する意味なども、より個人的なものであり、自由な発想に基づいています。
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引用
著書:「traibal tattoo designs from the americas 」出版:mundurucu publishers
著書:「traibal tattoo design」出版:the pepin press
著書: 吉岡郁夫「いれずみ(文身)の人類学」出版:雄山閣
参考文献
著書:「THE WORLD OF TATTOO」Maaten Hesselt van Dinter著 KIT PUBLISHER
著書:「世界民族モノ図鑑」明石書店
著書:「EXPEDITION NAGA」 著者:peter van ham&jamie saul 出版:antique collectors, club
著書:「MAU MOKO The World of Maori Tattoo」Ngahuia Te Awekotuku with Linda Waimarie Nicora
著書:「縄文人の入墨」高山純, 講談社
著書:「TATTOO an anthropology」MAKIKO KUWAHARA, BERG
著書:「GRAFISMO INDIGENA」LUX VIDAL, Studio Nobel